着物の種類、どう見分ける?初めに覚えておきたいポイントとは?

着物を着たいと思ったときに立ちはだかるハードル。

「着物の種類が分からない」ということではないでしょうか。

 

着物を着始めた時の私は、
着物に種類があること自体を知らなかったので
途方に暮れたのを覚えています…。

 

普段着に着物を着たいと思ったとき、どんな種類の着物を着ると良いのか。
お話していきたいと思います!

 

覚えておきたい着物の種類

着物には着るのに適した場面を表す「」というものがあります。
格を大きく分けると礼装用と、普段着用とに分かれます。

その際チェックすると良いのは…

衽線(おくみせん)です。

衽線を境目にして、右側と左側の柄が繋がっているものは格が高い礼装用
繋がっていないものは格が低い普段着用と覚えると良いです。

そして、普段着として着られる着物には

  • 江戸小紋(えどこもん)
  • 小紋(こもん)
  • 御召(おめし)
  • 紬(つむぎ)
  • 木綿
  • ウール

があります。

江戸小紋や小紋はコーディネート次第で
ちょっとかしこまった場へも着ていける格が高めの普段着になります。

とは言え、ドレスコードがある場や
礼装で行かなければいけない場でない限り
「こうでなくてはいけない」ということはないと思います。

旦那様のご実家や高級なレストランなど、
洋服でいえばTシャツにデニムで行くのはあんまりかな…
という場所へは木綿ウールの着物は避けた方が良いという程度。

お友だちとのランチや街着に小紋を着たり、
美術館へ行くのに木綿の着物を着たりと
シチュエーションは様々です。

 

洋服を着るときはそれぞれの人がそれぞれ好きなものを
楽しんで着ているので、着物だって同じだと思います。

細かく全てのルールを覚えないと、というよりは
ざっくり大まかに覚えて
それを超えない範囲で自由に着ることが大切です(^^)

 

それともう一つ、大切なことが。

「季節感」です。

着物を快適に着るために、ざっくり大まかに、覚えていきましょう!

 

着物にも季節がある!いつ何を着るべき?

洋服に夏物と冬物があるように、着物にも季節があります。

袷(あわせ)」「単衣(ひとえ)」「薄物(うすもの)」の3種類です。

 

10月~5月の着物。
着物の裏側に裏地がついています。

単衣6月、9月の着物。
裏地がついていないものです。

薄物7月、8月の着物。
夏用の透け感のある素材で仕立てられます。

 

…と、教科書通りの説明をしてみたんですが、
近年は日本も亜熱帯化しているなんて言われていますよね。

なので今は真冬以外ずっと単衣の着物を着ているという方も増えていますし、
5月だから何が何でも袷を着なければいけない!

とか

9月だからどんなに寒くても単衣!
と言うことではありません。

ただ、夏に着たいのに袷の着物を買ってしまうと
暑くて着ていられないので、
3種類あるということは覚えておくと良いと思います。

私は汗っかきなので暖かい日だと4月でも袷はしんどいです(^^;

逆に冬場は着物だけでは寒いので羽織やコートを重ねて防寒します。
こちらも一応、10月下旬~3月下旬が目安の着用期間になります。

 

どうですか?
着物について、大まかに理解できたでしょうか?

最後にもう一つ、覚えておきたいのが「柄」のこと。
頭の片隅に置いておいて、着物を選ぶときに思い出しましょう!

 

たくさんある着物の種類!この柄はどう着る?

初心者のときにぶつかる疑問。

「着物の柄と季節は関係あるの?」

というところです。

 

この疑問には主に植物の柄が関係してくると思います。

植物は季節があるのでその季節に合わせて着る、なんて言われますね。
桜なら春、菊や紅葉なら秋…といった具合です。

植物の季節に合わせて選ぶべきなのか?
答えは「ノー!」です。

確かに植物の柄は季節を合わせる方が良いと言われるんですが、
中には自分が好きな花が描かれた着物を季節関係なく一年中着る
という方もいらっしゃいますし、
涼しさを取り入れるためか、秋の柄を使った薄物の着物もあります。
なので、「こうでないと」と気にしすぎるものではないと思います。

好きなものを、自由に、です(^^)

 

まとめ

今回は、たくさんある着物の種類についてお伝えしました。

ポイントは

  • 礼装用との違いは衽線をチェック!
  • 普段着に選ぶのは江戸小紋・小紋・御召・紬・木綿・ウール
  • 普段着の範囲であればルールに縛られず自由に着よう!
  • 季節によって「袷」「単衣」「薄物」を着分ける
  • 植物柄の着物も難しく考えすぎないこと

でしたね。

 

着物に対する考え方はもちろん人それぞれなので、
格や季節感を規定通りに着ることを大切にされる方も
もちろんいらっしゃいますが、
着物を着る人自体が減っている今、
こだわりすぎて着られなくなってしまう方が悲しいな…と感じます。

実はそんなに難しくないので、
着物大好きな人が一人でも増えてくれると良いなあと思います!

 

それではまた!

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